今日は立冬です。今日から暦の上では冬が始まります。昼間はまだ暖かさが残っていますが、朝夕はどこか冷たさを感じ、落葉樹の葉っぱが舞い落ちる様子は冬の訪れを気づきます。
日本の夏はひと昔と比べると約3週間長くなっており、冬の期間はほぼ変わらず、そのため春と秋が短くなって、四季が薄れ二季化する傾向になりつつあるそうです。
今当園では、ツワブキの黄色い花がいたるところで咲いています。
ツワブキは秋から冬にかけて花を咲かせて、花が終わると種はタンポポのように風に散っていきます。
小さいお庭でツワブキを育てている方は、花が終わったら花径を切ってください。そのままにしておくと株が弱ることと、飛び散った種が発芽していつの間にかツワブキだらけになります。それほど繁殖力の強い植物なのです。
雌雄異熟という言葉をご存じでしょうか。雌雄異熟とは、おしべとめしべのどちらかの成長を遅らせることにより、同一個体での受粉を避ける方法で、自家受粉でなく他家受粉で種を作ります。典型的な植物はトウモロコシで、トウモロコシは先端のおしべから花粉を落とし、落ちてくるか花粉をめしべがキャッチして受粉します。ただし、おしべが花粉を落とす時にはめしべは成熟していません。めしべはおしべが花粉を落とした後に成熟します。じゃあ、どうして受粉するかというと、隣のトウモロコシの花粉が落ち来るのを待っているのです。
ツワブキも雌雄異熟で受粉しています。
