当園は、今ツワブキが満開です。
ツワブキの葉や花の茎をよく見ると、一部がこぶ状に膨らんでいるものを見かけます。
このこぶは「ツワブキハグキフクレフシ」というミバエ科のツワブキケブカミバエがツワブキの茎に作った「虫こぶ」です。
ツワブキケブカミバエの幼虫は、このこぶの中でツワブキから栄養をもらいながら、しかも天敵から身を守ってもらい成長します。
ツワブキには何かメリットがあるのでしょうか。ただの「いそうろうのハエ」だったら迷惑な話です。
最近、鹿児島県本土でもミカンコミバエの幼虫が初確認されました。このミカンコミバエの怖さは繁殖力にもあるそうです。一匹のメスは環境に恵まれると約1000個の卵を産み成長も早いです。これがねずみ算で増えていきます。
ミカンコミバエは数ミリのハエですが、まん延すると農業に甚大な被害を及ぼします。風評にまどわされることなく、正しい知識を得て対処しましょう。新型コロナと違ってミカンコミバエは人畜無害ですから。