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そんなに効くのか、ゲンノショウコ

今日は秋の彼岸の入り、暑さ寒さも彼岸までと言われますが、まだまだ暑い日が続きそうです。
この時期に必ず咲くのがヒガンバナ。ヒガンバナを眺めていたら根元にゲンノショウコが咲いていました。
ゲンノショウコは、薬草で下痢止めとして重宝され、煎じて飲むとすぐ下痢が治り、その薬効がすぐ現れることから「現の証拠」と名付けられました。
そのため、「テキメンソウ」、「タチマチグサ」、「医者いらず」の別名もあるそうです。
ゲンノショウコは古くからセンブリ、ドクダミと並んで日本の三大薬草の一つです。センブリもドクダミも当園の芝桜エリアに自生しており、私にとっては厄介な植物です。
それにしても、昔の人々はどうやって薬草を見つけ出したのか、脱帽です。どかかに新型コロナに効く薬草があればいいのですが。

柳に雪折れなし

「柳に雪折れなし」とは、ご存知のとおり、普通の木は雪の重みで枝が折れますが、柳の枝はしなやかで雪の重みで枝が折れることはないことから、時には硬いものより柔らかいものの方が丈夫という故事があります。
「柳に雪折れなし」と同様に「柳に風折れなし」という言葉もあります。
しかし、しかし、先日の台風10号で、当園の柳3本はすべて根元から倒れてしまいました。それも支柱ごと倒れました。樹木医によると、柳は成長が早くそれに根の張りが追いつかず大風でよく倒れるとのことでした。
倒れた柳をよく見ると、皮肉にも枝は1本も折れていません。「柳に風折れなし」とはよく言ったものだ。感心しました。

 

庭木の王様 モッコク

モッコクは庭木の王様と呼ばれています。それは、常緑の高木で成長するほど風格がでてくることと、葉っぱに光沢があることからだろうと思います。しかも、定期的にハサミを入れなくても樹形はそれほど乱れません。
ただし、葉っぱが混みあうと害虫がつきます。モッコクにつきやすい害虫はハマキ虫です。ハマキ虫は先端の葉っぱを丸めてすみかを作りその中で葉っぱを食べます。私はハマキ虫を見つけ次第葉っぱごと指でつぶしています。このハマキ虫の分泌物や糞をエサにすす病菌が発生します。すす病菌が繁殖すると葉っぱが黒ずんですす病になり、光合成ができなくなるため木が弱ってきます。害虫を予防するには風通しをよくするために定期的な剪定をお勧めします。
モッコクは夏に白い小さな花を咲かせ、秋に実が熟すと赤い実が出てきます。この実を食べに小鳥が集まってきます。
モッコクは1年を通し、人を楽しませてくれる、庭木の王様です。