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キミノセンリョウ

センリョウの実が色づいて見頃になりました。
センリョウはナンテンとともに、お正月の飾りにかかせないもので、今年いっぱいまでこの状態を保ってくれるといいのですが、鳥に実を食べられるのでしょう。
時々、鳥が落としたフンから発芽して育ったであろうナンテンを見かけますが、センリョウは見かけません。鳥はセンリョウの種まで食べているのでしょうか。
ちなみに、当園のセンリョウは、正月に飾ったあとの実を播種して育てたものです。皆さんもチャレンジしてみてください。簡単に育ちます。
センリョウは葉っぱの形が小判に似ているから縁起物とされています。
花の少ないこの時期に、真っ赤な実をつけるセンリョウはとても貴重ですが、赤だけでなく黄色い実をつけるキミノセンリョウもあります。
「君の千両」と書くと趣がありますね。

自然散策路を造っています。

芝桜エリアの下には小川があります。
その小川沿いに自然散策路を造っています。来春には楽しんでもらえるでしょう。
散策路の特徴は巨石が多いことです。散策路は巨石群と小川の間を歩いていただくイメージです。自然の地形をそのまま利用して、石の上を歩くところもあります。巨石の隙間から清水が流れていたり、ひさしのある巨石があったり、インスタ映えのスポットも多々あります。
小川の向こうは手つかずの自然が残っており、見るだけでも学ぶことが多く、ご家族で散策していただきたいです。
閑散とした散策路にせせらぎの音が心を癒してくれます。

ツワブキの虫こぶ

当園は、今ツワブキが満開です。
ツワブキの葉や花の茎をよく見ると、一部がこぶ状に膨らんでいるものを見かけます。
このこぶは「ツワブキハグキフクレフシ」というミバエ科のツワブキケブカミバエがツワブキの茎に作った「虫こぶ」です。
ツワブキケブカミバエの幼虫は、このこぶの中でツワブキから栄養をもらいながら、しかも天敵から身を守ってもらい成長します。
ツワブキには何かメリットがあるのでしょうか。ただの「いそうろうのハエ」だったら迷惑な話です。

最近、鹿児島県本土でもミカンコミバエの幼虫が初確認されました。このミカンコミバエの怖さは繁殖力にもあるそうです。一匹のメスは環境に恵まれると約1000個の卵を産み成長も早いです。これがねずみ算で増えていきます。
ミカンコミバエは数ミリのハエですが、まん延すると農業に甚大な被害を及ぼします。風評にまどわされることなく、正しい知識を得て対処しましょう。新型コロナと違ってミカンコミバエは人畜無害ですから。