トップページ > スタッフブログ > 2022年 > 5月

日陰の庭には山アジサイ

この時期になると、山アジサイがありますかとよく聞かれます。普通のアジサイより山アジサイが好きだという人もいらっしゃいます。
私自身、アジサイと山アジサイの違いが分かってませんが、山アジサイは小ぶりで枝が細く弱々しく、葉っぱの先が尖っていて葉っぱの色に光沢のないのが山アジサイと思います。
山アジサイの多くは原産地である日本の風土に適しており、大きくならないので剪定もそんなに必要ではありません。
ひなたの庭には西洋アジサイ、日陰の庭には山アジサイが似合います。
アジサイの花の色は、土壌が酸性の時は青くなり、アルカリ性の時は赤くなりますが、以前このブログで紹介したとおりアルミニュムが関係しています。アジサイの花の色は、通常アジサイのアントシアニンで赤色ですが、土壌から溶け出したアルミニュムイオンと反応すると青色になります。
アジサイに化学肥料をやりすぎると、リン酸がアルミニュムを吸着し不溶性にしてしまうために、根がアルミニュムを吸えなくなりますので青色が出にくくなります。
山アジサイを代表する紅(くれない)は、土壌に関係なく日光に反応して、花の色は白から淡いピンクそして濃い赤に変化します。
山アジサイは日陰の庭に癒しの雰囲気をつくってくれます。
当園では山アジサイが椿山の頂上と小川の散策路にあります。

蕾がこんぺいとう

昨日来園された若いお客様から、「今何が咲いていますか」と聞かれましたので、「カルミアがきれいです」と答えたら、「カルミアってどんな花ですか」と聞かれましたので、「蕾がこんぺいとうに似ていますよ」と答えたら、「こんぺいとうって何ですか」と聞かれました。・・・ジェネレーションギャップ。
カルミアはツツジ科でアメリカシャクナゲという別名もあります。
カルミアのおしべは飛んできた虫が接触すると花びらのくぼみから飛び出し花粉をまき散らします。
東京都がアメリカにサクラを送ったお礼として贈られてきました。

目には青葉

今日はみどりの日、多くの方に入園いただきました。
目には青葉 山ホトトギス 初鰹
これは周知のとおり、江戸時代の俳人 山口素堂の句です。
私は「目に青葉」と思い込んでいましたが、正しくは「目には青葉」です。俳句のきまりである五・七・五より字余りですが、目に「は」を入れることで、耳には山ホトトギス、口には初鰹と連想させ、視覚、聴覚、味覚から待ちわびた初夏を見事に表現しています。
また、この句の青葉、ホトトギス、初鰹は夏の季語で三つの季語があることになります。木曜日のプレバトの夏井先生に叱られそうです。
当園にはホトトギスが育っています。鳥ではありません。野草です。野草のホトトギスは花びらの模様が鳥のホトトギスの胸の斑紋と似ていることから命名されました。

私たちは言動に気をつければ争いになることはないと思っていました。
ましてや、大国が小国に侵略することは理解できません。
がんばれ、ウクライナ。
ウクライナは世界有数の小麦の生産国です。
麦秋の季語は初夏、新緑を目にして平和を祈るばかりです。