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来年もクリスマスローズを楽しむために。

クリスマスローズは日蔭の植物と思われがちですが、日蔭でも対応できる丈夫な植物で、日差しがあって涼しい環境が好きです。ヨーロッパ原産のクリスマスローズは日本の夏の高温多湿が苦手ですので、夏季は半休眠状態で過ごします。この時期に肥料をあげてはいけません。植え替えはもってのほかです。
クリスマスローズは冬から春にかけ長期間花が咲き、花の色が緑になっても趣があるために、ついつい花を残しがちですが、早く花を切るほど新葉が光合成を活発に行うために株自体に養分を貯められ、来年も多くの花を付けてくれます。
花をそのままにしておくと、新芽より種に養分がいきますので、株に養分を貯められず来年の花に影響します。
ソメソメイヨシノが咲く頃新芽が出てきますので、このタイミングで花が咲いている茎を地際から少し上で切ることをお勧めします。あわせて古葉を取ることと、お礼肥えとして固形の有機肥料を少しあげましょう。

直太朗さんの「さくら」

当園の指宿スカイライン沿いのソメイヨシノが開花しました。
卒業をテーマにした曲はたくさんありますが、私は森山直太朗さんの「さくら」が好きです。
♪さくら さくら 今、咲き誇る、
♪刹那に散りゆくさだめと知って・・
桜の満開の美しさとすぐ散ってしまう儚さを、今まで苦楽を共にした友達との別れ、そしてまたいつの日か満開の桜のこの場所で会おうと歌っています。

私たちの年代以上では桜といえば、先の大戦の特攻隊と重なります。知覧特攻平和会館の特攻隊員の遺書を拝読すると桜の文言がよく出てきます。桜の散りゆく潔さのように、お国のために敵艦に突っ込んでいったのだろうか。桜の散りゆく潔さの思想が悲劇の特攻と結びつけられるように、桜は日本人にとって特別すぎる樹木です。
直太朗さんの「さくら」の歌詞と魂を揺さぶる独唱が特攻と重なるのは私だけだろうか。
今年もいろんな桜が当園で咲いています。

岩ツツジが満開になりました。

岩ツツジの正式名称はハヤトミツバツツジといい、鹿児島県の固有種で希少野生動植物に指定されていますので、野山に自生している株を移植することは禁止されています。
当園に多く自生しているミツバツツジとの違いは、岩ツツジの方が開花時期が2週間ほど早いことと、ミツバツツジの花の色は赤ですが、岩ツツジは薄いピンク色で岩ツツジの方が鮮やかです。
それと、岩ツツジは葉っぱより先に花が咲きますが、ミツバツツジは新芽が出た後に開花します。
これから当園は、アセビ、シャクナゲも咲きだしベストシーズンになります。

散る桜 残る桜も 散る桜

「散る桜 残る桜も 散る桜」は良寛和尚の有名な句です。今散っている桜の横で、美しく咲いている桜も、やがては散ってしまう、という意味でしょうか。良寛和尚は桜の花も人生も同じで必ず最後があることを諭しています。伊佐市大口奥十曽のエドヒガン桜は樹齢約600年といわれ、600回の開花と花吹雪を繰り返したことは、600人分の人生を刻んでいることになります。

新型コロナの感染者数が減少しません。亡くなる方も減りません。
最近、「感染」と「発症」と「PCR検査陽性」はそれぞれ違うことを知りました。新型コロナのこれまでの6波はすべて別の変異ウイルスで、これからも変異を繰り返しその度に人の免疫力が高まり、収束はしますが終息はしないそうです。
新型コロナウイルスに生き残り計画があるのか分かりませんが、弱毒化したウイルスのみが「ただの風邪の菌」として生き残ると思います。それまでの辛抱です。
桜の花は咲いて散るのみですが、人は考え行動することで自分の道を開けます。ただ、人生に長短はあるものの、最後は桜と同じで散ってしまいます。
当園の河津桜は花が散り葉桜になりました。これから山桜、ソメイヨシノ、御衣黄桜が咲きだします。