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N-P-K

肥料には有機肥料と化学肥料があります。
有機肥料は枯葉やどうぶつの排せつ物を発酵させたもので、有機肥料を土壌に混ぜると、微生物が肥料に含まれる有機物を食べて分解し、その分解した養分を植物が吸収するため、速効性はありませんが長期間効くのが特徴です。
また、有機肥料を与えると微生物が活性化することから、通気性や保水性の高いふかふかの土になります。
化学肥料は科学的に合成された肥料で速効性はありますが、肥料が多すぎると肥料焼けをおこし植物が枯れることもあります。
野菜や花を植える時に何げなく施肥しますが、値段が高ければいいものでもなく、肥料にはいろいろ種類がありますので、植物にもコスト的にも理解して使用することをお勧めします。
肥料の袋には、N-P-Kの割合が必ず記載されています。製造メーカーにより、N-P-Kの順番が変わることはありません。
Nは窒素で、主に葉っぱを育てます。
Pはリン酸で、主に花や果実に効きます。
Kはカリで、主に根っこを育てます。
そのため、菜っ葉にはN、トマトにはP、根菜類にはKが収量アップに繋がることになります。
この3元素の他かにカルシュウムやマグネシュム等も植物の生育に必要になります。
肥料の袋に 8-8-8 と記載してあれば、窒素が8%、リン酸が8%、カリが8%ということで、20Kg入りの肥料だと、窒素・リン酸・カリがそれぞれ20Kg×8%=1600gとなります。
16-16-16の肥料は8-8-8の肥料の2倍効くことになります。
元肥は有機肥料で追肥は化学肥料を適量使うことがいいと思います。

コミカンソウ

コミカンソウは小さな草で、今の時期に葉っぱの下に小さなミカンを一直線にぶら下げた小枝を四方に出しているように見えます。
コミカンソウは伐根しやすいため毎年草抜きしていますが、翌年また生えてきます。スギナは地上部をちぎっても地下茎が残っているので、また生えてくるのは理解できますが、コミカンソウは今年こそ今年こそはと根気強く除草しますが、コミカンソウの生命力の方が優っているのかまた生えてきます。
コミカンソウは一本だけならかわいいお花ですが、コミカンソウだらけだとただの雑草です。

明日は二十四節気の寒露。寒露とは、「草花に降りる冷たい露」ということで、これから朝晩が冷え込み、木々の紅葉が始まります。