桜が散って寂しくなったこの時期に、エゴノキは枝いっぱいに鈴のような花を多数咲かせることから、「森のシャンデリア」といわれています。
エゴノキの果皮にはサポニンが含まれ、泡立ちやすいことを利用して昔から石鹸の代わりに使われていました。また、私の悪ガキ先輩は、サポニンには魚毒性があるので、エゴノキの実をすりつぶし川上から流し、川下で仮死した魚を捕っていました。
エゴノキは芝桜エリアの歩道に多く自生しており、芝桜エリアからシャクナゲ園に散策していただくと、シャクナゲ園にはハクウンボクがスズランを大きくしたような花を咲かせています。
月: 2021年4月
春らんまん
今日は風が少しあったものの天気に恵まれ、多くの人に来園していただきました。
三つ葉ツツジや山野草の花はもとより、散策路の巨石・奇石に自然の神秘を感じてもらえました。
外で食べるお弁当は澄んだ空気がおかずになります。
ユキヤナギとコデマリ
ユキヤナギ(雪柳)とコデマリ(小手毬)はどちらも落葉の低木で、落葉すると私も見分けがつきません。葉っぱを見て何となく分かる程度です。それでも、花を見るとすぐ見分けられます。ユキヤナギは枝全体に花を咲かせますが、コデマリは小さい花で球形を作りその球形の集まりですので区別がつきます。
ユキヤナギもコデマリも地植えにすると、灌水も肥料も不要で、この時期に枝がたわむほどの白い花を咲かせます。
ただ、枝が密生して風通しが悪いと、アブラムシ、カイガラムシ、うどんこ病が発生しますので、風通しを良くするために剪定が必要です。
剪定時期は、秋以降に花芽を付けますので、遅くとも夏までに、できれば花後の剪定がいいです。剪定方法は、枝の途中を切ると、切ったところから2~3本の枝が出ますので、また密生して風通しが悪くなります。それより、古い枝や大きくなりすぎた枝を地際で切ることをお勧めします。
ユキヤナギもコデマリも枝がしなやかに垂れ下がり、風で揺れ動く姿に風情があります。
山吹色の山吹
山吹が満開になりました。
山吹はほとんど手が掛からず丈夫な植物ですが、大きくなるとひこばえが次々に出てくるのでひこばえの処理が必要になります。
八重咲の品種の八重山吹は、おしべが花びらに変化し、めしべは退化したため実はつきません。
八重山吹といえば、太田道灌の山吹伝説は有名ですが、太田道灌より蓑(みの)一つない貧しい家の娘の教養の高さを褒めるべきです。
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞ悲しき」
芝桜が見頃になりました。
当園の芝桜エリアは、岩盤の上だったり、急斜面だったり、生育環境は良くありませんが、毎年可憐な花をつけてくれます。品種、株の年齢(若い株は早く咲く傾向があります)により、開花時期に違いがありますが、6分咲き程度です。これから4月中旬まで見頃です。
園内はクルメツツジが満開で、ヒラドツツジも咲きだしました。
これからがベストシーズンになります。
今週は天気もいいみたいですので、お友だちとお越しください。