ヘクソカズラ、漢字で書くと「屁・糞・蔓」、その名の通り葉や茎を揉むと、オナラのような悪臭を放ちます。この匂いでヘクソカズラは害虫から身を守っています。
ヘクソカズラは、成長が早く発芽後少し大きくなると、地をはうように四方にランナーを伸ばし、ある程度の所で発根し子株となり、そこから絡まるものがあれば太陽の光を求めてどこまでも茎を伸ばしていきます。それを繰り返しますので、あっという間に物をおおいつくします。廃屋の垣根がヘクソカズラだらけの様子も見かけます。
また、秋になりヘクソカズラの実は、おいしいのかまずいのか知りませんが、実を食べた野鳥を利用して消化できなかった種を遠くまで糞として運ばせます。これこそ、自然のベストサイクルじゃないでしょうか。
それにしても、ヘクソカズラの花は可愛くきれいすぎです。
そこで、ふと思ったことは、「きれいなバラにはトゲがある」より「きれいなヘクソカズラには匂いがある」でした。