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令和最初の大晦日

今年は年号も平成から令和に変わり、激動と災害の多い年でした。
開園2年目の当園は今年も多くの木を植えました。コケ庭のコケも順調に育っています。
ただ、アナグマや イノシシが好物のミミズ目的に土を掘り起こし、せっかく植えた芝生やコケをメチャメチャにして困っています。さすがに野生動物にはかなわないです。
芝桜エリアの下の自然散策路に植えたモミジの苗も、秋には小さいながらも真っ赤に紅葉していました。あと数年たてば来園されるお客様を楽しませてくれると思います。
それと、私たちスタッフが知らないうちに、当園のパワースポット(化石木)の話題が広まり、パワースポット目当てに来園された人がいたことには驚かせられました。

来年も来園されるお客様が、新しい発見がありますように、草花や木を植えます。
今年1年、ご支援ありがとうございました。

春夏冬

「春夏冬」は四季の秋がないことから「あきない」と読むそうです。「春夏冬中」は「商い中」と読み、おしゃれなお店のオープン中の看板として使われています。
今年はまさに秋がなかった気がします、この前まで少し動くだけで汗をかいていましたが、今月に入り気温が下がり、我が家もストーブの出番となりました。

近年、地球温暖化の影響か、異常気象が増え大規模災害が多発しております。現在の地球温暖化による気温上昇は、異常気象をもたらすばかりでなく、その上昇率が短期間で起きているため、多くの生物が環境の変化についていけず絶滅するといわれます。
温暖化の主な原因のCO2をこれ以上増やさないために、化石燃料の削減は議論されますが、海草を含めた植物の役割の議論が少ない気がします。

それにしても、夏は暑すぎで、冬は寒すぎです。
当園も寒さが和らぐまで休園いたします。

ツバキ? サザンカ?

当園の事務所の前のサザンカが満開になりました。
植物に詳しいお客様はサザンカと分かりますが、ほとんどのお客様はツバキと思っているみたいです。
ツバキとサザンカの違いは、葉の大きさ、葉の形(ギザギザ)、葉の光沢、葉の根元の細かい毛等で判断できますが、花の散り方を見るとすぐに分かります。花の散り方が、サザンカは花びらがパラパラと落ちますが、ツバキは花ごと落ちます。そのため昔の武士はツバキの花が根元から全部落ちるところを忌み嫌っていました。また、病気見舞いにツバキはタブーとされていますよね。
ツバキとサザンカの雑種といわれるカンツバキは、葉っぱはツバキ寄りで、花の散り方はサザンカに似た性質で厄介な種類です。
このように、ツバキもサザンカもそれぞれ違いますが、チャドクガの幼虫だけは、他の植物の葉っぱは目もくれず、ツバキとサザンカとお茶の葉っぱだけを食べます。何故か当園ではチャドクガの幼虫を見たことがありません。当園は季節ごとにいろいろな野鳥が来ます。この野鳥たちが食べているのでしょう。
ツバキとサザンカは、花の咲いている時期にも違いがあり、一般的にサザンカの花が散ってからツバキの花が咲きだします。

芝桜の中にセンブリの花を見つけました。

センブリの名前の由来は、お湯の中で千回振り出してもまだ苦さが残る、ことから名付けられ、昔から胃腸薬として重宝されていました。
その苦さから、罰ゲームとしてセンブリ茶を飲まされます。
周知のとおり「良薬は口に苦し」は、病気によく効く薬は苦いという意味だけでなく、もともとは「良薬は口に苦し、忠言耳に逆らう」で、自分のためになる意見や注意は、その時は聞き入れにくいけれども今後必ず役に立つ、ということです。
いっそうのこと「センブリは口に苦し、胃腸にすっきり」は分かりやすいですね。

花が咲くと縁起のよいキチジョウソウ

キチジョウソウ(吉祥草)の名前の由来は、この草はめったに花を付けず、花が咲いたときは幸せが訪れるという吉事(吉祥)から名付けられたみたいですが、この時期に当園のキチジョウソウの群生をよく見ると、どの株も花を付けています。ということは幸せがいっぱい訪れるということでしょうか。
キチジョウソウは、ヤブラン同様に日陰にも強く面倒なメンテも不要で、グランドカバーには最適の多年草です。
但し、環境があえば、地中の茎がどんどん伸び、一面がキチジョウソウだらけになりますので、株分けが必要になります。
広いお庭をお持ちの方が、一面キチジョウソウだらけに育てると、この時期に幸せがいっぱい訪れます。

ハガキノキを植えました。

タラヨウは、葉の裏を鉛筆等で傷つけると、傷がついたところが黒くなる性質があり、紙やハガキの代用になることから、「ハガキノキ」という別名があります。
実際にタラヨウの葉っぱに切手(定形外)を貼って宛名を明記して投函すると宛名先に郵送されます。
もともと、ハガキは「郵便の父」と呼ばれる前島密が、タラヨウの「葉に書く」から「ハガキ」を(ヒソカに?)考察したらしいです。そのことからタラヨウは郵便局のシンボルツリーになっています。

今秋、今まで当園になかった樹木を11種類植えました。
来園されるたびに新しい発見がありますように、これからも木を植え続けます。

今年も地域まるごと共育講座を開催しました。

本日、昨年に引き続き、かごしま環境未来館主催の地域まるごと共育講座を当園で開催しました。
今年は桜(ヤマザクラ、エドヒガン、ヨウコウ、カワズサクラ)と桂の苗木を参加者14名で植樹しました。
鹿児島市内から参加した主婦は、当園の広大さと樹木の多さに、市内でもこんな施設があるとは知らなかったと驚かれていました。

樹木医が木を植えるときに「何か」を一緒に入れると木は順調に育ちます。「何か」が分かる人はいますかと質問しました。
「水」、「良質な肥料」等ささやかれていましたが、全員分りませんでした。
答えは「愛情」だそうです。
その後、実際に植樹するときに、「愛情・愛情・愛情・・・」とつぶやいている人がいました。

しつこい、イタドリ

イタドリは山菜の仲間で、食用として活用されている地域があるみたいですが、私にとってはしつこい雑草です。
イタドリは侵略的外来種に指定されるほど、繁殖力旺盛な植物です。
当園のツツジやノカンゾウエリアで堂々と育っています。
伐根しても地下茎が少しでも残っていると、すぐに茎を伸ばしあっという間に花を咲かせます。
困ったものです。

また、イタドリはひざなどの関節の痛みに効能があるとして注目されています。
ひざ関節にお困りの方は、是非ご来園の上、イタドリを除草してお持ちかえりいただきたいものです。

「乾杯」

指宿スカイラインの川辺ICと知覧IC間の下り車線を走ると、我らが長渕剛兄貴の名曲「乾杯」のサビの部分が聞こえます。これは道路に溝がいくつも掘ってあり、タイヤが接触すると音が出る仕組みで、想像するよりはっきり大きく聞こえます。

10月1日より指宿スカイラインは通行料の改定があり、谷山IC~頴娃IC間は全区間走行しても大型車を含め100円になりました。
ちなみに、当区間は自転車も走行できますし、入口料金所が谷山ICで桂花園経由の出口料金所が谷山ICの場合も100円になります。

これから紅葉が見ごろになります。鹿児島市内から某そうめん流しに行く際は、指宿スカイラインを利用して、一瞬ですが「乾杯」を聞いてみてください。自慢になりますよ。

「生きている化石」イチョウとソテツ

10月に入り、暑さは続きますが、それでもヒガンバナは咲き、落葉樹は葉っぱが落ちています。季節は確かに秋に変わりつつあります。
当園のイチョウも葉っぱの一部が黄色に変わっています。
イチョウの横のソテツは、常緑のため1年中緑色をしていて、葉っぱはトゲトゲで、イチョウとソテツは全く違った容姿です。
このイチョウとソテツは同じ裸子植物で、陸上の植物はシダ植物→裸子植物→被子植物へと進化したらしいです。イチョウやソテツの仲間は恐竜時代から生き続けています。
イチョウとソテツの特徴は、精子をつくることにあります。
その仕組みは、雄花の花粉は、風に飛ばされ雌花に付着しその雌花の花粉室で数か月栄養をもらい精子に成長して、その後卵細胞まで泳いで受精するらしいです。
世界で初めて精子が発見されたソテツは、照国神社近くの公園にあります。へぇー。