当園の事務所の前のサザンカが満開になりました。
植物に詳しいお客様はサザンカと分かりますが、ほとんどのお客様はツバキと思っているみたいです。
ツバキとサザンカの違いは、葉の大きさ、葉の形(ギザギザ)、葉の光沢、葉の根元の細かい毛等で判断できますが、花の散り方を見るとすぐに分かります。花の散り方が、サザンカは花びらがパラパラと落ちますが、ツバキは花ごと落ちます。そのため昔の武士はツバキの花が根元から全部落ちるところを忌み嫌っていました。また、病気見舞いにツバキはタブーとされていますよね。
ツバキとサザンカの雑種といわれるカンツバキは、葉っぱはツバキ寄りで、花の散り方はサザンカに似た性質で厄介な種類です。
このように、ツバキもサザンカもそれぞれ違いますが、チャドクガの幼虫だけは、他の植物の葉っぱは目もくれず、ツバキとサザンカとお茶の葉っぱだけを食べます。何故か当園ではチャドクガの幼虫を見たことがありません。当園は季節ごとにいろいろな野鳥が来ます。この野鳥たちが食べているのでしょう。
ツバキとサザンカは、花の咲いている時期にも違いがあり、一般的にサザンカの花が散ってからツバキの花が咲きだします。