ヒガンバナは秋の彼岸の時期にいっせいに咲くことからヒガンバナと呼ばれたのでしょう。
ヒガンバナは普通の植物と違って、花が咲いたあと、葉っぱが伸びるサイクルで、花と葉っぱが同時に存在することはありません。そのために「葉見ず花見ず」とも呼ばれています。
多くの植物は開花時期を日照時間と気温から判断して決めているみたいです。
また、サクラの開花時期は、一定期間、低温にさらされることで眠りから覚め開花の準備を始め(休眠打破)、その後の平均気温の積み重ねで開花時期が決まりますので、各地で開花時期は違ってきます。
はて、ヒガンバナはどうして、彼岸の時期を知っているのでしょうか。土の温度でしょうか。そうすると土の温度の違いで各地の開花時期は違ってくるはずですが、何故か日本全国彼岸の時期にいっせいに開花します。土の温度というより、土の温度の変化を感じているのではないでしょうか。地中の高い温度から低い温度に変わった時から何日後と決めているのではないでしょうか。
ヒガンバナは毎日土の温度をチェックし、ヒガンバナの頭にあるカレンダーに開花日をこの日と赤丸をつけているのでしょう。
年: 2019年
不思議なサイクルを繰り返すツルボ
ツルボは、春に葉っぱを出し、初夏に一度枯れます。
そして、また秋に葉っぱを出し花を咲かせ、冬に枯れます。
この規則正しいサイクルを繰り返します。
何故、初夏に枯れるのか、理由がわかりません。きっと真夏が苦手なのでしょう。
真夏を乗り越えようと思う根性がないのでしょうか。
近くでは、人や車に踏まれても元気なオオバコが育っていました。
ツルボにも雑草魂が必要です。
しかし、ツルボは決して自分を雑草とは思っていなく、スマートな植物に進化しているのでしょう。
派手すぎるゴンズイの実
ゴンズイは、樹皮が白黒の縞模様になることから毒針を持つナマズの仲間のゴンズイと似ていることから由来した説と、ゴンズイの木材はたき物以外に用途がないことから、釣り人泣かせの何の役にも立たない魚のゴンズイと同じだという説があります。
ゴンズイの花は普通の地味な花ですが、実は袋状になっていて秋に真っ赤に熟して割れ、その中から光沢のある黒い種子が1個か2個出てきます。
この実をひとつひとつよく観察してみると、黒い種子が1個の実は目玉おやじの色違いみたいで、黒い種子が2個の実は何とも言えないユーモラスな顔をしていてUSJのミニオンに見えます。
魚のゴンズイは流通していませんが、料理次第ではかなり美味しい魚らしいです。
樹木のゴンズイも何らかの活用方法がありそうな気がします。
ナンバンギセルを見つけました。
ナンバンギセル(南蛮煙管)は、その昔南蛮人と言われたポルトガル人やスペイン人の船員がくわえていたパイプ(煙管)に似ていることからナンバンギセルと名付けられたらしいです。
ナンバンギセルは植物でありながら、葉っぱがなく光合成を行うことができず、養分はススキなどの根に寄生して、宿主が光合成で作った養分を横取りして成長します。
ナンバンギセルは一年草で、秋に大量の種を風で拡散させて、新しい宿主に落ちた種だけが発芽して成長(横取り)します。
南蛮人が渡来する前までは、ススキなどに隠れてうつむくように咲く様子から思草(オモイグサ)と言われていたみたいですが、宿主に養分を横取りしてごめんなさいと反省しているように見えます。
ノカンゾウがオレンジ色の花を咲かせています。
ジンジャーの隣に、ノカンゾウがオレンジ色の花を咲かせています。
ノカンゾウに似たヤブカンゾウがありますが、ノカンゾウの花びらは6枚ですがヤブカンゾウの花は八重咲きですので、花をみれば違いはすぐに分かります。
ノカンゾウもヤブカンゾウも若葉は食用でき、酢味噌あえが美味しいらしいです。
純白の花、ジンジャーが咲きだしました。
ジンジャー、正式には「ジンジャーリリー」は、一般的な食用のショウガとは違います。ですので、当園のジンジャーからジンジャーエールを作ることはできません。ガリも作れません。ジンジャーはショウガ科に属していることからその名が名付けられました。
ショウガには抗菌作用があるため、同じショウガ科のジンジャーには虫がつかず病気に強く、とても丈夫な植物です。
当園のジンジャーには、黄色い花と白い花の種類があり、黄色い花のジンジャーは一足先に満開で、白い花のジンジャーはようやく咲きだしました。
ジンジャーは花もきれいですが、匂いを嗅ぐと甘い香りがします。
以前、入社したばかりの同僚にジンジャーの話をしたところ、ジンジャーを神社と聞き違え、大笑いしたことがありました。
変な植物、ボウラン
今、ボウラン(着生ラン)の花が咲いています。
ボウランには葉っぱがありません。多肉植物みたいで、どこで光合成をしているのか、よくわかりません。
同じ着生ラン(セッコク、ナゴラン、フウラン等)はきれいな花を咲かせますが、ボウランの花はそこまできれいではありません。
しかし、ネットで調べると、ボウランには多くのマニアがいるみたいです。
「タデ食う虫も好きずき」と言ったら、ボウランに失礼ですね。
暑いけど、そこまで暑くない桂花園
梅雨が明け、8月に入り毎日うだるような暑さです。
挨拶も「暑いですねー」で始まり、「それじゃ、熱中症に気をつけて」で終わります。
ここ南国鹿児島も暑いですが、ここ以上に暑い地域があり、最高温度が40度にもなるそうです。
そんな中、ここ桂花園は暑いですが、標高が高いことと緑が多いことで、そこまで暑くはありません。
植物は根っこから水分を吸い上げ、末端の葉っぱの気孔から水分を蒸発させる「蒸散」を行うことで、周辺の温度を下げています。原理はクーラーと同じで、液体から気体に変化するときに吸収される気化熱で冷却しており、葉っぱが多いほど涼しくなるのです。
熱中症予防は栄養と睡眠といわれますが、爆食・爆睡の私は元気モリモリです。
こんな暑い日の炎天下での作業も、風呂上がりのビール(見栄をはりました、発泡酒でした。いや、第三のビールでした。)を美味しく飲むための苦行と思えば全然苦になりません。
その名の通り、ヘクソカズラ
ヘクソカズラ、漢字で書くと「屁・糞・蔓」、その名の通り葉や茎を揉むと、オナラのような悪臭を放ちます。この匂いでヘクソカズラは害虫から身を守っています。
ヘクソカズラは、成長が早く発芽後少し大きくなると、地をはうように四方にランナーを伸ばし、ある程度の所で発根し子株となり、そこから絡まるものがあれば太陽の光を求めてどこまでも茎を伸ばしていきます。それを繰り返しますので、あっという間に物をおおいつくします。廃屋の垣根がヘクソカズラだらけの様子も見かけます。
また、秋になりヘクソカズラの実は、おいしいのかまずいのか知りませんが、実を食べた野鳥を利用して消化できなかった種を遠くまで糞として運ばせます。これこそ、自然のベストサイクルじゃないでしょうか。
それにしても、ヘクソカズラの花は可愛くきれいすぎです。
そこで、ふと思ったことは、「きれいなバラにはトゲがある」より「きれいなヘクソカズラには匂いがある」でした。
念ずれば成就するパワースポット
大きなケヤキの近くにポツンと立っている化石木(かせきぼく)に、手を当てて思っていることをお願いすれば不思議と願いが叶うと評判になっています。
もともと化石木がある周辺は以前からパワースポットとして知られていました。
「念ずれば花開く」という言葉があります。これは、思っていればいつか思いが叶うということではありません。「念ずれば花開く」とは、目的を明確にし、朝も昼も夜も念じていると良いアイディアが浮かびそれを実行することで、物事は成就するということらしいです。
お願い事がある方、サマージャンボを買われた方は、桂花園のパワースポットに両手を当てて念じてみてください。そして、朝も昼も夜も念じてみてください。
あなたの思いはきっと叶うでしょう。