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喜入といえばメヒルギ

当園の住所は鹿児島市平川で隣町は喜入になります。喜入といえばメヒルギの北限地として有名です。先日、休みを利用してメヒルギを見に行ってきました。
メヒルギはマングローブの一種で、種子が沖縄の笄(コウガイ、かんざしのこと)に似ていることからリュキュウコウガイという別名もあるもたいです。
メヒルギを含むマングローブの不思議なことは、海水の中で生きられることです。一般的な植物は塩分による浸透圧で枯れますが、マングローブは海水に含まれる塩分を取り除き真水にするとか、塩分をある特定の葉っぱに蓄積させて溜まったら落葉させる能力があるみたいですが、凡人の私にはその仕組みが分かりません。
それと、繁殖方法がおもしろいです。普通の樹木はドングリのように熟した種子を枝先から落としますが、マングローブの仲間は種子が枝にぶら下がっている間に発芽して生存率を高めていることです。胎生植物といわれます。マングローブの枝から種子が落ちる時に、干潮だったらインゲンみたいな種子が泥に突き刺さり側根を出して根付き、満潮だったら浮遊してたどり着いた場所で根付きます。
今日、地球温暖化により動植物の北限地が北上しています。しかし、メヒルギの北限の群生は昔から喜入と南さつま市大浦町以外では見られません。植物学会では一番の謎だそうです。
地球温暖化の原因の一因として、アマゾンなどの熱帯雨林と東南アジアのマングローブ林の消滅があります。マングローブ林が激減した要因は、エビ養殖地への転換で、このエビ養殖池で育てられるブラックタイガーのほとんどは日本向けです。
マングローブ林の炭素貯蓄量は熱帯林以上で、マングローブ林の再生が地球温暖化の抑制に繋がるそうです。