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いっせいに咲くヒガンバナの謎

ヒガンバナはお彼岸の頃にいっせいに咲き、いっせいに枯れ、いっせいに葉っぱがでてきます。理由は昨年このブログで紹介したとおり、ヒガンバナは種ができず、球根が分裂して殖える(分球)植物だからです。分球した球根は親の遺伝子をそのまま引き継ぎます。ルーツをさかのぼると大陸から稲作とともに入ってきた時からヒガンバナの遺伝子はほとんど同じです。
ソメイヨシノと同じで、ソメイヨシノは江戸時代に染井村にあったオオシマザクラとエドヒガンの交雑種を職人が接ぎ木を繰り返し増やした花木で、日本中・世界中のソメイヨシノの遺伝子は同じです。だから、早咲き遅咲きもなく、サクラの開花宣言の標本木はソメイヨシノなのです。(ソメイヨシノが育たない沖縄や奄美地方ではヒカンザクラになります)
ちなみに、オレンジ色の花のヒガンバナの名前はキツネノカミソリで、黄色ヒガンバナの名前はショウキズイセン、白花ヒガンバナはショウキズイセンの交雑種といわれています。