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悲しきオスのセミ

明日は立秋なのに、晴天が続き猛暑の日々です。
こんな暑い中でも、指宿スカイラインをサイクリングしている人を散見します。先日も、サイクリングしている人が当園に休憩するために立ち寄られました。その人は開口一番「ここは標高400メートルだから涼しいですね」でした。

朝からうだるような暑さに、セミが大合唱し始めると、夏の風物詩というより、うんざりします。余談ですが、セミのメスは鳴かないことをご存知でしょうか。セミのオスはメスに気に入ってもらうためだけに鳴くそうです。セミの一生は、幼虫として土の中で7年、成虫は1週間(実際は1ヵ月)といわれています。長い地中暮らしの後、脱皮してからオスは交尾相手を求めて、短い生涯を知っているのか朝から全力で鳴き続けます。これも子孫を残す宿命ならば、オスセミを応援したい気もします。
しかし、よく考えるとメスセミは自分のパートナーをオスセミの鳴く音量で決めているのか、即決できないのか疑問です。一本の木に何匹ものセミがいっせいに鳴いていることがあります。この情景をメスセミはどう思っているのでしょうか。
その前に、オスセミは自分の鳴いている音はうるさくないのでしょうか。ファーブルは鳴いているセミの近くで大砲を撃っても鳴りやまないセミを観察して、セミには耳がないと断定した話は有名です。その後セミには頭でなくお腹に耳があることが分かったそうです。セミは耳が悪いのでなく、周波数で聞き分けているみたいです。大砲の周波数は認知できなくても、オスセミの鳴く音の周波数でメスセミはこの人(オスセミ)なら一緒になろうと決めるのでしょうか。
当園の春はウグイスがよく鳴いています。ウグイスにも上手に鳴くウグイスと鳴くのがへたくそのウグイスがいます。オスのウグイスはメスに気に入ってもらうために「ホーホケキョ」の鳴き声の練習をするそうです。セミにも鳴くのが上手なセミと鳴くのがへたくそのセミがいるのでしょうか。