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ヒガンバナとシャガ

今日は二十四節気の白露、季節は夏から秋に変わります。
当園のヒガンバナも咲きだしました。
ヒガンバナとシャガの共通点は、原産地が中国で帰化植物だということです。それと、日本に自生しているほとんどのヒガンバナもシャガも自分では種子を作ることはできません。何故かというと三倍体植物だからです。三倍体植物は遺伝をつかさどる染色体が三組あり、私たち人間も含めて普通の生き物の染色体より一組多いため、奇数だと染色体の細胞分裂が不規則になり種子を作ることができません。自然界では西洋タンポポやドクダミも三倍体植物です。
また、三倍体植物は種子を作るエネルギーを他に回すことができるために成長が早く、バナナは突然変異で生まれ、種無しブドウは人工的に作られた三倍体植物です。この人工的な技術で三倍体ニジマスも養殖され、サーモンの仲間という名前で美味しく食べられています。
種子を作れないヒガンバナとシャガは、その美しさと有益性から人間の力を利用して自生地を広げていきました。