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夏の水やり

今日は二十四節季の処暑、暑さが和らぐ頃とされますが、まだまだ猛暑日の毎日です。
熱中症を防ぐためにも水分補給は必須で、これは植物も同じです。
植物は肥料が足らなくても枯れることはありませんが、水分が足らないと枯れてしまいます。そのために何げなく水やりをしていますが、実は「水やり三年」と言われるくらい水やりは難しいのです。
植物は水分を根っこの先端から吸収し、導管を通じて末端の葉っぱまで浸透圧で吸い上げられます。運ばれた水分は葉緑体によりCO2と光エネルギーから有機物が作られたり、暑い温度を下げるために蒸散に使われます。このことが正しく理解されないと水やりのタイミングと水の量を判断できません。これらは経験から分かってきます。
私は地植えする植物には植える時以外は基本的に水やりしません。
問題なのが鉢植えの植物の水やりです。この時期は朝夕の2回の水やりが必要と言われますが、土が乾いていないのに水やりを続けると根腐れをおこして弱ったり枯れてしまいます。一日一回の水やりで十分で、朝と夕方どちらがいいかと尋ねられますが、光合成に水を使うので植物が光合成をし始める朝が良いという説が多いですが、私はハングリー精神を養うためにも夕方水やりしています。
一日一回の水やりが困難な方は、自動灌水機もありますが、鉢の大きさを一サイズ大きくしておくとか、西日のあたらない場所に鉢を置くとか、陶器製も鉢をプラスチック鉢に変える等の工夫が大事です。