蟷螂の斧(とうろうのおの)とは、知っている人も多いと思いますが、中国春秋時代、カマキリが前足を上げてファイティングポーズをとり馬車を止めたことから、弱者が自分の力量をはるかに超えた強敵に立ち向かう姿で、読めても漢字で書けない故事です。
この前、園内を散策していると、交尾しているカマキリを見つけました。
メスカマキリはお腹がすいていると、交尾中でもオスカマキリを頭から食べることがあるらしいです。しかも、オスのカマキリは頭部を食べられても交尾活動を続けるらしいから不思議です。
オスのカマキリの献身的な愛にもほどがあります。私たちにはマネができません。
人とカマキリの違いは、人は家族のため社会のために生きることが絶対条件ですが、カマキリの絶対条件はただ子孫を残すことだけにあります。
蟷螂の斧の故事となる、馬車に乗っていた荘公は、「このカマキリが人間だったら天下を取るのだろうな」と話したそうです。
衆院選が本日公示されました。各党の政策論争は、コロナで疲弊した社会を「ばらまき合戦」で立て直すことがメインで、拉致問題やもりかけ問題等、国民が解決したい問題に立ち向かうカマキリ人間がどこかにいないのでしょうか。