ジンジャーの隣に、ノカンゾウがオレンジ色の花を咲かせています。
ノカンゾウに似たヤブカンゾウがありますが、ノカンゾウの花びらは6枚ですがヤブカンゾウの花は八重咲きですので、花をみれば違いはすぐに分かります。
ノカンゾウもヤブカンゾウも若葉は食用でき、酢味噌あえが美味しいらしいです。
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純白の花、ジンジャーが咲きだしました。
ジンジャー、正式には「ジンジャーリリー」は、一般的な食用のショウガとは違います。ですので、当園のジンジャーからジンジャーエールを作ることはできません。ガリも作れません。ジンジャーはショウガ科に属していることからその名が名付けられました。
ショウガには抗菌作用があるため、同じショウガ科のジンジャーには虫がつかず病気に強く、とても丈夫な植物です。
当園のジンジャーには、黄色い花と白い花の種類があり、黄色い花のジンジャーは一足先に満開で、白い花のジンジャーはようやく咲きだしました。
ジンジャーは花もきれいですが、匂いを嗅ぐと甘い香りがします。
以前、入社したばかりの同僚にジンジャーの話をしたところ、ジンジャーを神社と聞き違え、大笑いしたことがありました。
変な植物、ボウラン
今、ボウラン(着生ラン)の花が咲いています。
ボウランには葉っぱがありません。多肉植物みたいで、どこで光合成をしているのか、よくわかりません。
同じ着生ラン(セッコク、ナゴラン、フウラン等)はきれいな花を咲かせますが、ボウランの花はそこまできれいではありません。
しかし、ネットで調べると、ボウランには多くのマニアがいるみたいです。
「タデ食う虫も好きずき」と言ったら、ボウランに失礼ですね。
暑いけど、そこまで暑くない桂花園
梅雨が明け、8月に入り毎日うだるような暑さです。
挨拶も「暑いですねー」で始まり、「それじゃ、熱中症に気をつけて」で終わります。
ここ南国鹿児島も暑いですが、ここ以上に暑い地域があり、最高温度が40度にもなるそうです。
そんな中、ここ桂花園は暑いですが、標高が高いことと緑が多いことで、そこまで暑くはありません。
植物は根っこから水分を吸い上げ、末端の葉っぱの気孔から水分を蒸発させる「蒸散」を行うことで、周辺の温度を下げています。原理はクーラーと同じで、液体から気体に変化するときに吸収される気化熱で冷却しており、葉っぱが多いほど涼しくなるのです。
熱中症予防は栄養と睡眠といわれますが、爆食・爆睡の私は元気モリモリです。
こんな暑い日の炎天下での作業も、風呂上がりのビール(見栄をはりました、発泡酒でした。いや、第三のビールでした。)を美味しく飲むための苦行と思えば全然苦になりません。
その名の通り、ヘクソカズラ
ヘクソカズラ、漢字で書くと「屁・糞・蔓」、その名の通り葉や茎を揉むと、オナラのような悪臭を放ちます。この匂いでヘクソカズラは害虫から身を守っています。
ヘクソカズラは、成長が早く発芽後少し大きくなると、地をはうように四方にランナーを伸ばし、ある程度の所で発根し子株となり、そこから絡まるものがあれば太陽の光を求めてどこまでも茎を伸ばしていきます。それを繰り返しますので、あっという間に物をおおいつくします。廃屋の垣根がヘクソカズラだらけの様子も見かけます。
また、秋になりヘクソカズラの実は、おいしいのかまずいのか知りませんが、実を食べた野鳥を利用して消化できなかった種を遠くまで糞として運ばせます。これこそ、自然のベストサイクルじゃないでしょうか。
それにしても、ヘクソカズラの花は可愛くきれいすぎです。
そこで、ふと思ったことは、「きれいなバラにはトゲがある」より「きれいなヘクソカズラには匂いがある」でした。
念ずれば成就するパワースポット
大きなケヤキの近くにポツンと立っている化石木(かせきぼく)に、手を当てて思っていることをお願いすれば不思議と願いが叶うと評判になっています。
もともと化石木がある周辺は以前からパワースポットとして知られていました。
「念ずれば花開く」という言葉があります。これは、思っていればいつか思いが叶うということではありません。「念ずれば花開く」とは、目的を明確にし、朝も昼も夜も念じていると良いアイディアが浮かびそれを実行することで、物事は成就するということらしいです。
お願い事がある方、サマージャンボを買われた方は、桂花園のパワースポットに両手を当てて念じてみてください。そして、朝も昼も夜も念じてみてください。
あなたの思いはきっと叶うでしょう。
オオバノトンボソウが黄緑の花を咲かせています。
オオバノトンボソウの命名の由来は、花の形がトンボに似ているからだそうですが、どこからどう見てもトンボには見えません。とは言え、オオバノトンボソウの花は他に似ている物がないヘンテコな形です。しかも、花の色が黄緑でバックが緑だとその存在も気づかないこともあります。
当園内ではよく見る花で、普通の山野草と思っていましたが、先日来園されたお客様から貴重な花を見せていただいてありがとうと感謝されました。
鮮やかな色の花が人気の今日、こんな地味な花も人を引きつける魅力があるんだなぁーと痛感させられました。
夏は主役になるヤブラン
ヤブランは年間を通し、いろいろな主役の樹木を注目させるべくわき役に徹していますが、夏の間主役たちがその立場をひそめると、今だとばかりにアピールして主役の座を狙っています。
もともと、大根役者のヤブランは、丈夫で、日なたでも日陰でも問題なく生育し、耐寒性も耐暑性も強く、庭園という舞台ではかかせない存在です。
当園の椿山やシャクナゲ園に多くのヤブランがあります。ヤブランの紫の花をよく見ると、形状・色の濃淡等、それぞれ違いがあります。時間をかけゆっくり散策してみてください。新たな発見があるかもしれません。
夕方、ユウスゲの群生を見に来ませんか。
ユウスゲ(夕菅)の花は、今の時期に夕方開花し翌朝しぼみます。
従いまして、昼間ご来園いただいても、ユウスゲの花を見ることはできません。
というより、暑い昼間にご来園いただくより、少し涼しくなった夕方のご来園をお勧めします。
また、アジサイやアガパンサスの花の色どりもきれいです。
しかし、夜に開花してどうして昆虫にアピールするのでしょうか。確かに花は甘い匂いはするものの、黄色い花は夜昆虫が見えるのでしょうか不思議です。
なお、入口事務所横のユウスゲはご希望があれば販売もしております。ご来園のお土産(記念)に一鉢いかがでしょうか。
シェードガーデンになくてはならないギボウシ
シェードガーデン(日陰の庭)になくてはならないギボウシは、花もきれいですが、葉っぱが美しく、特に春になり新芽が伸びる様子を日々観察していると季節感をあじわえます。
ギボウシは食用にもなりますが、野生で生えているもは、ギボウシとよく似た毒性のある植物と間違う可能性がありますので食べないでください。
ギボウシもアガパンサス同様ほとんどメンテがいりません。
毎年子株が増えていき、数年で株分けもできない状態になりますので、その前に計画的に株分けが必要です。
園芸店では、大型や葉っぱの色の濃淡・斑入り等いろんな品種のギボウシが売られています。自分オンリーのシェードガーデンを作ってみてはいかがですか。