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ハンゲショウなのに

半夏生(ハンゲショウ)は、二十四節気をさらに三つに分けた七十二候のひとつで、二十四節気の夏至から数えて11日となる7月2日から小暑(7月7日)までの5日間のことです。
七十二候は農耕民族だった昔から、天気や動植物の動きを教えるもので、半夏生までに田植えを終える目安とされていました。
七十二候はMBCラジオの城山スズメでよく紹介されています。

この時期にドクタミ科のハンゲショウも花を咲かせます。なぜか花の咲く時期だけ、葉っぱの上部が何枚か白くなります。化粧を半分だけしているように見えるので半化粧と呼ばれるようになりました。
葉っぱが白くなる理由は、ハンゲショウは花の咲く時期だけ花の近くの葉っぱの葉緑体が葉緑素を作らないために白くなり、白い葉っぱで受粉する昆虫にアピールするためといわれています。
当園にもハンゲショウが植えてありますが、葉っぱは緑のままで白くなりません。誰に似たのか、わがままです。

ギボウシが咲きだしました。

今春、椿山入口にあったギボウシを株分けして、自然散策路に植えました。
そのギボウシが咲きだしました。
ギボウシは昔から愛された植物で、江戸時代には一大ブームとなり品種改良がすすみ、シーボルトによって欧米に紹介され、今ではホスタと呼ばれ特にアメリカで人気があるそうです。また、日陰でも丈夫に育ち、斑入りの葉っぱも美しいことからパーフェクトプランツとも呼ばれています。

特攻花

指宿スカイラインの錫山IC付近に、桂花園まで3kmの看板を昨年立てました。
今、その看板付近にオオキンケイギクが黄色い花を咲かせています。
オオキンケイギクはアメリカ原産の外来種で、荒れ地にも元気に育つために法面工事等で使われていましたが、繁殖力が強く在来植物に悪影響をもたらすことから、特定外来生物として栽培することも禁止されています。

オオキンケイギクは別名「特攻花」とも呼ばれています。特攻花と呼ばれるのには諸説ありますが、先の大戦で特攻隊が一番多く出撃した鹿屋基地の滑走路周辺に、終戦後黄色い花が咲くようになったことから、特攻花と呼ばれるようになりました。
この鹿屋基地からロケット型特攻機「桜花」も母機とともに出撃しています。桜花は母機から切り離されると米軍艦艇に突っ込むだけの人間爆弾でした。
今日、この鹿屋基地に米軍の無人偵察機「MQ9」の展開が計画されています。攻撃型ではないとか、1年間だけとか、全員ホテル宿泊とか、屈強な兵隊というよりエンジニア集団と説明していますが、果たしてどうなるのでしょうか。
日米安保条約により、日本に何かあったら米軍も守ってくれるはずですが、アメリカ国民もそう思うでしょうか。
アメリカ原産のオオキンケイギクは日本の在来植物を駆逐しています。

ダンスパーティーも咲きだしました。

額アジサイで一番人気のダンスパーティーは、そよ風に花が揺れる様子が「みんなで輪になってダンスしているように見える」ということから、この名がつけられたといわれます。
当園は平地と標高差があるために平地より遅くなりましたが、やっとアジサイが咲きだしました。
年初に桂造園の農場で育成していたアジサイ200株を移植しましたので、昨年より華やかになりました。

広大な園内を時のゆるす限り散策してください。小さな草花から巨大な岩盤や、昔の炭焼き窯あとまで見られます。
ベンチも多く設置しました。おにぎり持参でお出かけください。おかずはいりません。ベンチから見える風景がおかずになります。

 

日陰の庭には山アジサイ

この時期になると、山アジサイがありますかとよく聞かれます。普通のアジサイより山アジサイが好きだという人もいらっしゃいます。
私自身、アジサイと山アジサイの違いが分かってませんが、山アジサイは小ぶりで枝が細く弱々しく、葉っぱの先が尖っていて葉っぱの色に光沢のないのが山アジサイと思います。
山アジサイの多くは原産地である日本の風土に適しており、大きくならないので剪定もそんなに必要ではありません。
ひなたの庭には西洋アジサイ、日陰の庭には山アジサイが似合います。
アジサイの花の色は、土壌が酸性の時は青くなり、アルカリ性の時は赤くなりますが、以前このブログで紹介したとおりアルミニュムが関係しています。アジサイの花の色は、通常アジサイのアントシアニンで赤色ですが、土壌から溶け出したアルミニュムイオンと反応すると青色になります。
アジサイに化学肥料をやりすぎると、リン酸がアルミニュムを吸着し不溶性にしてしまうために、根がアルミニュムを吸えなくなりますので青色が出にくくなります。
山アジサイを代表する紅(くれない)は、土壌に関係なく日光に反応して、花の色は白から淡いピンクそして濃い赤に変化します。
山アジサイは日陰の庭に癒しの雰囲気をつくってくれます。
当園では山アジサイが椿山の頂上と小川の散策路にあります。

蕾がこんぺいとう

昨日来園された若いお客様から、「今何が咲いていますか」と聞かれましたので、「カルミアがきれいです」と答えたら、「カルミアってどんな花ですか」と聞かれましたので、「蕾がこんぺいとうに似ていますよ」と答えたら、「こんぺいとうって何ですか」と聞かれました。・・・ジェネレーションギャップ。
カルミアはツツジ科でアメリカシャクナゲという別名もあります。
カルミアのおしべは飛んできた虫が接触すると花びらのくぼみから飛び出し花粉をまき散らします。
東京都がアメリカにサクラを送ったお礼として贈られてきました。

目には青葉

今日はみどりの日、多くの方に入園いただきました。
目には青葉 山ホトトギス 初鰹
これは周知のとおり、江戸時代の俳人 山口素堂の句です。
私は「目に青葉」と思い込んでいましたが、正しくは「目には青葉」です。俳句のきまりである五・七・五より字余りですが、目に「は」を入れることで、耳には山ホトトギス、口には初鰹と連想させ、視覚、聴覚、味覚から待ちわびた初夏を見事に表現しています。
また、この句の青葉、ホトトギス、初鰹は夏の季語で三つの季語があることになります。木曜日のプレバトの夏井先生に叱られそうです。
当園にはホトトギスが育っています。鳥ではありません。野草です。野草のホトトギスは花びらの模様が鳥のホトトギスの胸の斑紋と似ていることから命名されました。

私たちは言動に気をつければ争いになることはないと思っていました。
ましてや、大国が小国に侵略することは理解できません。
がんばれ、ウクライナ。
ウクライナは世界有数の小麦の生産国です。
麦秋の季語は初夏、新緑を目にして平和を祈るばかりです。

銀色の竜 ギンリョウソウ

本日の南日本新聞にギンリョウソウが紹介されていました。
当園の小川の散策路に自生しており、昨年と同じ場所に今年も咲いています。
ギンリョウソウはまっ白い様子からユウレイダケという別名もあります。
ギンリョウソウはナンバンギセル同様葉緑体を持ってないために、光合成をすることができず、周りの菌類から栄養分をもらって育ちます。
当園は自然が豊かです。

 

オキナグサの群生

オキナグサは花後にできる種に白く長い毛があり、その種がそよ風になびく様子が年老いた男性の白髪に見えることから「オキナグサ(翁草)」と呼ばれたそうです。
オキナグサを4年前の開所前に1株植えました。それから1年後に常連客が数株寄贈してくれました。開所してからオキナグサの周りに風で飛んだ種から発芽していることを知らずに、刈払い機で草刈りしていました。昨年の春に実生の苗を見つけ、それから刈払い機での草刈りをオキナグサの実生を傷つけないようにしたところ、今年はあっという間に群生するまでになりました。
伊佐市菱刈に「オキナグサの里」があります。先日来園されたお客様が、伊佐の気候と当園周辺の気候が似ているのだろうと話されました。
これから花が終わり、白く長い毛を付けた種が風で飛んでいきます。小さな旅たちが見られます。

巨石を見て「をおおっ」

本日も天気に恵まれて、多くの方が来園されました。
今、当園では芝桜が満開、シャクナゲ、クルメツツ咲きだし、花に癒されたとの声をいただきました。
鹿児島市内から来園された団体客の方々は、自然散策路の巨石群を見て、人の力では作れない大自然のパワーに驚いたと話されました。
新型コロナや信じがたいロシアの蛮行等、殺伐とした時だからこそ、癒しろの杜で心に「茶いっぺ」してみませんか。