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タツナミソウの群生

先日の南日本新聞に、初夏を彩る遊歩道の花々として、タツナミソウなどが紹介されていました。当園にも多くのタツナミソウが群生しています。
タツナミソウの名前の由来は、花が同じ方向を向いて咲き、花の様子が泡立つ波から名づけられました。
タツナミソウは、植物を育てる際に必要な項目(土壌、日照、水やり、温度管理、肥料)が不要で、ほっといてもどんどん群生していきます。まさしくグランドカバーに最適です。
新聞にタツナミソウの他にムサシアブミも紹介されていましたが、当園にも自生しています。

今、世間では、新型コロナウイルス対策で、不要不急の外出は控えてください、と偉い人達が言っています。不要不急とは、必要もない場所、急ぎもしない日常生活のことでしょうか。こんな時でも、毎週当園に来園されるお客様がいらっしゃいます。このお客様にとっては閑散とした当園での散策が生活のルーティンだそうです。
withコロナ時代、ひたすら自粛生活だけでなく、時にはレフレッシュが必要です。
至福の時を過ごしに当園にお越しください。おにぎり持参で。

タツナミソウの花言葉は「私の命を捧げます」だそうです。なんで、なんでこんな花言葉なんだろう。

 

超賢いフデリンドウ

リンドウは秋に咲きますが、この時期足元をよく見ながら歩き回るとフデリンドウの花を見かけます。
フデリンドウの草丈は5~10センチで、つぼみや花を閉じた様子が筆に似ていることから名付けられたみたいです。
以前このブログで、春に葉っぱを出し、初夏に枯れ、また秋に葉っぱを出し開花する「ツルボ」を紹介しましたが、フデリンドウは周りの草が大きくならない春先に成長して花を咲かせ種を散らして初夏には枯れます。正式には越年草(秋に発芽して冬を越す草)ですが、秋も冬も見たことはなく、春だけで完結する超賢い植物です。しかも、花は晴天の時だけ咲き、曇りや雨の時はしぼむという無駄のない植物です。(受粉が関係していると思いますが、あくまでも私見です)
無駄だらけの人生を送ってきた誰かさん(私・・)はフデリンドウに「ボ-っと生きてんじゃねーよ」と叱られそうです。

御衣黄桜の花の中心が赤くなりました。

山桜が散り、ソメイヨシノが散り、今御衣黄桜(ギョイコウザクラ)が咲いています。
御衣黄桜の花の色は葉っぱと同じ色で花を気づかないこともあります。
御衣黄桜の花は、初めは緑色ですが、色が薄くなって黄緑色になり、花の中心が赤くなり、それから散ります。
当園には、いろんな桜を植えていて、花の咲く時期も違い、その分長い間いろんな桜を見れます。
御衣黄桜の名前の由来は、花の色が昔の高貴な人の衣装の萌黄色(もえぎいろ)に近いためこの名前が付いたと言われています。

苔庭を造っています。

苔は私たちに癒しを感じさせてくれます。苔を見て癒しを感じるのは日本人だけだそうです。しかし京都の寺院や屋久島には苔を見るために多くの外国人が来日しています。
苔の魅力は世界でも認められ、今後地球規模の環境問題にも役立つでしょう。

苔は一般の植物と同じで光合成をして成長します。一般の植物と違うことは、一般の植物は根から水や養分を吸収しますが、苔の根は苔を支えているだけで、苔は葉や仮根という茎にある綿毛状の器官から水や養分を吸収しています。従いまして、苔の生育にはその場所の湿度(夜霧も含め)がポイントです。
苔は肥料も不要で、苔が地面をおおうと雑草も生えません。芝生より管理は簡単かもしれません。

当園の石塔や灯篭は、原良にあった花岡屋敷からご縁があり移設させていただいた由緒あるものです。

 

芝桜が満開です。

当園の芝桜は6品種植えています。その品種ごとに、赤色、濃い桃色、桃色、白色、青色、白色にピンクの縞模様とそれぞれ花の色は違います。品種によって花の咲く時期の違いや、植えた時期が違うことから、すでに咲き終わったエリア、今が満開のエリア、これから咲き出すエリアがありますが、総じて判断すると今が満開です。花は4月中旬まで楽しめます。

今世間では、新型コロナ感染を防ぐために、3つの密(密閉、密集、密接)を避けることが大事といわれています。広大な当園ですので密接(近距離での会話)だけ気を付けて、ドライブがてらに芝桜を見に来られませんか。

花木の女王 シャクナゲ

「高嶺の花」とは、きれいな花を手に入れたいが、高い嶺に咲いていて入手できないことから、簡単に手に入らない様子のことですが、この「高嶺の花」はシャクナゲから来ていると言われています。
シャクナゲの価格は、一昔前まで「高値の花」でしたが、今では品種改良も進み手の届く価格になりました。
シャクナゲは半日陰を好むようですが、当園のシャクナゲは半日陰より1日中日が当たる場所に植えられた木の方が大きく花付もいいみたいです。
シャクナゲの花は貴賓があり、花木の女王と呼ばれる理由が分かります。
当園のシャクナゲはもうすぐ満開になり、4月末まで楽しめます。

いろんなツバキが咲いています。

開園1年前に、プロのカメラマンにパンフレットに掲載するきれいなツバキの花の写真を撮ってもらいました。私は、白と赤のコントラストがきれいなツバキや、黄色い花の品種ツバキをメインに撮って欲しいとお願いしましたが、植物に無知なカメラマンはヤブツバキをメインに撮っていました。私はこのツバキ(ヤブツバキ)はどこにでもある普通のツバキだと説明しましたが、カメラマンはこのツバキ(ヤブツバキ)はシンプルで一番きれいだと教えてくれました。美に対するレベルの低さを痛感させられた出来事でした。

今日は彼岸の入り
当園には、いろんなツバキの花がまだ咲いています。
いろんな人と一緒に散策に来ませんか。

芝桜エリアに歩道を作りました。

先々月アジサイ園に歩道を作りましたがこれが大好評で、柳の下の二匹目のドジョウを狙って、芝桜・花ショウブ園に歩道を作りました。
この歩道の長所は、芝桜をバックにインスタ映えした写真を撮れることと、花ショウブの花を目の前で見られることです。
当園の芝桜はポツポツ咲きだし、3月末から4月中旬が見頃です。
当園の芝桜エリアのスケールは九州でもトップクラスじゃないかと豪語しています。但し、これはあくまでも私(井の中の蛙)の知っている限りの情報です。

アセビの白いかわいい花が咲きだしました。

アセビ(馬酔木)は、周知のとおり、馬がアセビの葉っぱを食べるとアセビの持つ毒により、足がふらつき酔っぱらいみたいになる様子から名付けられたようです。
奈良公園では、鹿もアセビの有毒を知っているのか、アセビの葉っぱだけは食べず、その結果アセビの森ができたみたいです。
アセビは、日本の山に自生する常緑低木樹で、花は3月から4月まで見られ、すずらんの花に似た白い花をアセビの木全体に咲かせます。
アセビは、成長も遅く樹形があまり乱れず剪定もそれほど必要ありません。剪定は夏以降に花芽ができますので、夏以降に剪定すると翌春は花が咲きません。
また、耐陰性もありますので、日当たりの悪い場所でも育ちます。
自宅の庭が狭く何を植えてもうまく育たないと思っている方、アセビを植えてみませんか。なんといっても、手間がかからないのに、花・葉・樹形の鑑賞価値が高いところが一番です。

当園は、多くのアセビを植えております。自宅に合うアセビを想定するために見に来られませんか。

威風堂々 大エノキ

当園のシンボルツリーはエノキです。
この大きさから、この木は自生していたのですか?とよく尋ねられますが、このエノキは開園1年前に農場から移植した木です。
エノキの由来は諸説ありますが、「縁の木」からきていて、昔から神霊が宿る木として神社に植えられました。
エノキの葉っぱは、国蝶のオオムラサキやタマムシ等の多くの昆虫の餌になり、葉っぱをよく見ると昆虫にかじられています。また、秋に実る小さな実は野鳥の餌になり、自然界になくてはならない高木です。
エノキを漢字で書くと「榎」で、夏になると葉っぱが茂り、私たちに涼しげな木陰をもたらしてくれます。エノキは暑い夏の日には私たちにもなくてなならない高木です。