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再び、銀世界

先月末に続き、昨日までの降雪でまた銀世界になりました。
今、梅が満開で、紅梅の花と雪のコントラストが鮮やかでした・
椿山では、各種のツバキ、アセビ、岩ツツジが咲きだしました。

春はもうすぐです。3月になりましたら開園しますので、もうしばらくお待ちください。

ギリシャ神話とスイセン

スイセンは地植えすると毎年必ず花を咲かせてくれます。スイセンが枯れたという話は聞いたことがありません。虫がスイセンに近寄らないのはスイセンに毒がある証拠です。スイセンは管理不要ですが、毎年分球しますので、葉っぱが混んできたら葉っぱが枯れた後に球根を掘り上げ植え直すことをお勧めします。

スイセンの花言葉は自己愛です。
「ナルシスト」とは、自己愛の強い人をいいますが、これはギリシャ神話に登場する、池の水面に映った自分の姿に恋をして水死した美少年「ナルキッソス」が由来しています。「ナルキッソス」が死んだ後にたくさんのスイセンが咲いたそうです。これがスイセンの学名のナルシサスの語源となりました。スイセンがギリシャ神話に関係しているとは驚きです。

銀世界

今週末の寒波の影響で当園も銀世界になりました。
耐寒性が弱い植物にとって、雪と冷気は深刻なダメージとなり枯れることもあります。当園のオリズルランや君子ランは無残な姿になりました。
冷気とともに植物にダメージを与えるのが霜柱です。霜柱は土の表面が凍りつき柱状になる現象で、浅根性のツツジ等は根から土をはがして持ち上げるために根が傷みます。
また、野菜作りの名人はこの時期に、畑の土を「天地返し」して、土中の水分を凍結と乾燥を繰り返し、通気性の良い土作りをしています。
霜柱は急斜面の土手を壊すほどのパワーがあります。
霜柱を防ぐためには、土中の温度を下げないことがポイントで、土の表面をウッドチップ、腐葉土、刈り取った草などで覆うマルチングが有効です。マルチングは冬期の防霜とともに、夏期の温度上昇を防ぐこともでき、泥の跳ね返りによる病気予防、雑草の繁茂抑制にもなります。
そして、融雪剤の主成分は塩ですので、植物近くの融雪剤の使用はお勧めできません。

丑年になりました。

新年おめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は新型コロナウイルスの猛威で未曾有の大惨事となりました。今年も国民全員がワクチン接種できるまで、しばらくはウイズコロナ時代が続きそうです。みんながいつもマスク着用は当然の様子となりました。炭治郎の妹の禰津子が竹を咥えている様子も最初は違和感がありましたが見慣れたらこれが普通と思えてきました。医療崩壊させないためにも、もう一度自分自身の行動には責任を持つ必要がありそうです。毎晩、焼酎で身も心も清めているから大丈夫と過信していることが一番危ないです。
コロナ禍でも、密のない当園は、キャッチコピーのとおり「癒しろの杜」です。

暗いニュースが多い中、数年前、種子島から発射された探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうから微量の砂を持ち帰ったことは、私たちに無限の可能性を教えてくれました。
春が訪れ、暖かくなりましたら開園します。自然散策路を整備中です。まだまだ完成した散策路ではありませんが、巨岩・奇石に驚かれるでしょう。
ご要望などがありましたら、お気軽にお声かけください。今年は丑年です。牛の様にどっしり構え、確実に一歩一歩前に進む年にしたいです。

常緑樹と落葉樹の違い

当園のコナラの葉っぱも黄色になりすぐ落葉するでしょう。
なぜ、冬が近づくとほとんどの樹木は落葉するのでしょうか。それは、樹木にとって葉っぱを作るのも維持するのもコストです。夏場は葉っぱを維持するコストより光合成で得る炭水化物の方が大きいですので、より多くの葉っぱを作ります。ところが日射量が減り少雨の冬は光合成で得る炭水化物より維持コストが大きいと、樹木は損得勘定で落葉を選択します。
一方、一年中日射量も降雨も豊富な熱帯地方では落葉する必要がありません。また、冬季の維持コストを抑え春の新葉ができるまで光合成を続け、新しいい葉が出たらいっせいに落葉する常緑樹もあります。さらに、極寒な地方では、夏が短く年中冬季ですので損得勘定の余地がなく常緑のままです。
これに広葉樹と針葉樹が絡み、さらに複雑になっています。

当園を運営する桂造園はふたりの樹木医を有するプロ集団と自負しています。
剪定を依頼されるお客様の多くが、バッサリ切ってくださいと注文されます。夏場の落葉樹の強剪定は大きなダメージを受けます。勢いのある木、弱っている木、樹木の特性、土壌・生育環境により剪定方法は変わってきます。剪定後の見た目だけでなく、樹木のための剪定も心がけています。
桂造園には30年以上の顧客もいらっしゃいます。おつき合いの長いお客様ほど、剪定に行くと「いつものととり、桂さんに任せるから」と言われています。

モミジとカエデの違い

結論から言うと、モミジもカエデもカエデ科カエデ属に属し、どちらもカエデで、モミジはカエデの一種になります。
私たちの業界では、葉っぱの切れ込みが深いのをモミジ、切れ込みが浅いのをカエデと呼んでいます。
カエデとモミジの語源は、
カエデは葉っぱがカエルの手に似ているから、カエル手→カエデ
モミジは紅花などから染料を揉みだすことを、もみづ→モミジ
だそうです。カエデの葉っぱが秋になり紅葉した時をモミジと呼ぶのがいいのでしょう。
モミジとカエデを区別しているのは日本だけで、紅葉狩りという言葉があるように、昔から私たちの祖先は木々の葉っぱの変化する様子から、春夏秋冬を感じ、感性を磨いてきました。
モミジでもカエデでもいいですから、カナダのカエデのようにシロップが取れればもっといいのですが。

早いものでもう師走に入りました。
師走に入ったとたんに寒くなりました。
冬場は指宿スカイラインがよく凍結しますので、寒さが和らぐまで、しばらくの間休園します。

 

 

 

キミノセンリョウ

センリョウの実が色づいて見頃になりました。
センリョウはナンテンとともに、お正月の飾りにかかせないもので、今年いっぱいまでこの状態を保ってくれるといいのですが、鳥に実を食べられるのでしょう。
時々、鳥が落としたフンから発芽して育ったであろうナンテンを見かけますが、センリョウは見かけません。鳥はセンリョウの種まで食べているのでしょうか。
ちなみに、当園のセンリョウは、正月に飾ったあとの実を播種して育てたものです。皆さんもチャレンジしてみてください。簡単に育ちます。
センリョウは葉っぱの形が小判に似ているから縁起物とされています。
花の少ないこの時期に、真っ赤な実をつけるセンリョウはとても貴重ですが、赤だけでなく黄色い実をつけるキミノセンリョウもあります。
「君の千両」と書くと趣がありますね。

自然散策路を造っています。

芝桜エリアの下には小川があります。
その小川沿いに自然散策路を造っています。来春には楽しんでもらえるでしょう。
散策路の特徴は巨石が多いことです。散策路は巨石群と小川の間を歩いていただくイメージです。自然の地形をそのまま利用して、石の上を歩くところもあります。巨石の隙間から清水が流れていたり、ひさしのある巨石があったり、インスタ映えのスポットも多々あります。
小川の向こうは手つかずの自然が残っており、見るだけでも学ぶことが多く、ご家族で散策していただきたいです。
閑散とした散策路にせせらぎの音が心を癒してくれます。

ツワブキの虫こぶ

当園は、今ツワブキが満開です。
ツワブキの葉や花の茎をよく見ると、一部がこぶ状に膨らんでいるものを見かけます。
このこぶは「ツワブキハグキフクレフシ」というミバエ科のツワブキケブカミバエがツワブキの茎に作った「虫こぶ」です。
ツワブキケブカミバエの幼虫は、このこぶの中でツワブキから栄養をもらいながら、しかも天敵から身を守ってもらい成長します。
ツワブキには何かメリットがあるのでしょうか。ただの「いそうろうのハエ」だったら迷惑な話です。

最近、鹿児島県本土でもミカンコミバエの幼虫が初確認されました。このミカンコミバエの怖さは繁殖力にもあるそうです。一匹のメスは環境に恵まれると約1000個の卵を産み成長も早いです。これがねずみ算で増えていきます。
ミカンコミバエは数ミリのハエですが、まん延すると農業に甚大な被害を及ぼします。風評にまどわされることなく、正しい知識を得て対処しましょう。新型コロナと違ってミカンコミバエは人畜無害ですから。

 

わらにもすがる

先日、亡き叔父の7年忌があり、日本各地からおじ、おば、いとこが集まりました。年は90歳のおばさんを筆頭に若くても50歳代後半という高齢者集団になりました。
久しぶりの再会に、会う人会う人、腰が痛いだの、ひざが痛くて歩けないとのことばかりで、どこか悪い足が治る場所がないかという話題になり、それならばと当園のパワースポットの化石木を紹介したところ、翌日みんなでレッツゴーとなりました。
翌日、長老のおばさんが、化石木をなでながら「足の痛みよ飛んでいけー」と呪文をかけると、不思議と足の痛さが和らいだと言いました。もちろん、科学的根拠はありません。
足は悪くても、第三のビール値上げに怒りをぶちまける口は超一流の親族です。