昔、渡哲也さんが「くちなしのー白い花ーおまえのよおおなー花ーだあったーー」と歌っていました。この歌にでてくる「おまえ」は無口な人と想像します。
くちなしの名前の由来は諸説ありますが、秋に実が熟しても割れないことから「口無し」の意味で名付けられたみたいです。
先日、あるお客様から、栗きんとんに使うくちなしを植えたが、実をつけないと相談がありました。八重咲のくちなしは実をつけないと説明すると、じゃっとなーと驚いていました。
金木犀の花もいい匂いがしますが、金木犀の花よりくちなしの花の方が上品な匂いがします。白い花と上品な匂いでくちなしは存在をアピールしているみたいです。
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大人も楽しめるブランコ
子供はもちろん、大人も楽しめるブランコを作りました。
場所はアジサイ園からシャクナゲ園に下りる休憩所です。
見てのとおり、ブランコの左右のロープの長さが違うことと、ブランコを結んでいるタブの木がたわむことから、ブランコは前後だけの動きではありません。そこが面白いです。
ブランコは「アルプスの少女ハイジ」のオープニングに登場する空中ブランコをイメージして作りました。「アルプスの少女ハイジ」は何年前のアニメだったでしょうか。歩けなかったクララが歩いたシーンは鮮明に覚えています。昨夜何を食べたのか思い出せないのに。
苔ワールド
シャクナゲ園は以前から苔が部分的でしたが自生していました。シャクナゲ園全体が苔に覆われたら、見る者を感動させられる空間になると思い、いろんなところから、いろんな苔を採取して、少しづつ増やしてきました。今では、シャクナゲ園のほとんどが苔に覆われた苔ワールドになりました。
雨の多いこの時期は、アジサイの花が見頃ですが、苔のみずみずしい緑色やモフモフ感が心の癒しとなります。
苔は、水分や養分を吸収する根がなく、葉や茎が空気中の水分などを吸収して成長しますので、何よりも湿気のある場所が大事です。しかし、苔は胞子で増え、胞子がたどり着いたコンクリートブロックや屋根瓦等、過酷な場所でも生きています。苔は晴天が続き空気が乾燥すると、色は緑色から茶色になり休眠状態になりますが、枯れることはありません。苔は最古から生き延びているど根性の生き物です。
当園は、大雨や濃霧の場合、休園することがあります。その時はHPでお知らせしますので、雨の日はHPで確認してから来園お願いします。
雨に映えるアジサイ
昨日、九州南部が梅雨入りしました。
雨に似合う植物はアジサイでしょう。
当園のアジサイ園は広くはありませんが、種類が多いのでその分楽しめます。今年はアジサイ園に通路を造りましたので、近くでアジサイの花を見ることができ、インスタ映えの写真が撮れます。
母の日のプレゼントといえばカーネーションでしたが、最近では鉢植えのアジサイが人気だそうです。鉢植えのアジサイの管理方法で大切なことは、水切れを起こさないことです。こまめに水やりができない人は、二回り大きい鉢に植えなおす事をお勧めします。それも面倒な人は地植えにすることです。また、来年も花を楽しみたい人は、まだ花が咲いていても7月までに花を切っておくことが大事です。
今日、色鮮やかな西洋アジサイが主流ですが、西洋アジサイはもともと日本のアジサイが原種です。日本アジサイを世界に紹介したのは、皆さんご存知のとおり、鎖国時代、医師として来日したシーボルトです。シーボルトはアジサイのことを「オタクサ」と名付けています。「オタクサ」とはシーボルトのお抱え遊女「お滝さん」のことです。シーボルトとお滝さんとの私生児がイネで、イネは日本初の女医で当時少ないハーフでかなりの美人だったそうです。イネの娘の高子は、松本零士氏の銀河鉄道999のメーテルのモデルとなったと言われています。
アジサイの花の色は、咲き始めてから花が枯れるまでいろんな色に変化します。アジサイの花の七変化は、それぞれの人生の縮図といったら過言でしょうか。
タツナミソウの群生
先日の南日本新聞に、初夏を彩る遊歩道の花々として、タツナミソウなどが紹介されていました。当園にも多くのタツナミソウが群生しています。
タツナミソウの名前の由来は、花が同じ方向を向いて咲き、花の様子が泡立つ波から名づけられました。
タツナミソウは、植物を育てる際に必要な項目(土壌、日照、水やり、温度管理、肥料)が不要で、ほっといてもどんどん群生していきます。まさしくグランドカバーに最適です。
新聞にタツナミソウの他にムサシアブミも紹介されていましたが、当園にも自生しています。
今、世間では、新型コロナウイルス対策で、不要不急の外出は控えてください、と偉い人達が言っています。不要不急とは、必要もない場所、急ぎもしない日常生活のことでしょうか。こんな時でも、毎週当園に来園されるお客様がいらっしゃいます。このお客様にとっては閑散とした当園での散策が生活のルーティンだそうです。
withコロナ時代、ひたすら自粛生活だけでなく、時にはレフレッシュが必要です。
至福の時を過ごしに当園にお越しください。おにぎり持参で。
タツナミソウの花言葉は「私の命を捧げます」だそうです。なんで、なんでこんな花言葉なんだろう。
超賢いフデリンドウ
リンドウは秋に咲きますが、この時期足元をよく見ながら歩き回るとフデリンドウの花を見かけます。
フデリンドウの草丈は5~10センチで、つぼみや花を閉じた様子が筆に似ていることから名付けられたみたいです。
以前このブログで、春に葉っぱを出し、初夏に枯れ、また秋に葉っぱを出し開花する「ツルボ」を紹介しましたが、フデリンドウは周りの草が大きくならない春先に成長して花を咲かせ種を散らして初夏には枯れます。正式には越年草(秋に発芽して冬を越す草)ですが、秋も冬も見たことはなく、春だけで完結する超賢い植物です。しかも、花は晴天の時だけ咲き、曇りや雨の時はしぼむという無駄のない植物です。(受粉が関係していると思いますが、あくまでも私見です)
無駄だらけの人生を送ってきた誰かさん(私・・)はフデリンドウに「ボ-っと生きてんじゃねーよ」と叱られそうです。
御衣黄桜の花の中心が赤くなりました。
山桜が散り、ソメイヨシノが散り、今御衣黄桜(ギョイコウザクラ)が咲いています。
御衣黄桜の花の色は葉っぱと同じ色で花を気づかないこともあります。
御衣黄桜の花は、初めは緑色ですが、色が薄くなって黄緑色になり、花の中心が赤くなり、それから散ります。
当園には、いろんな桜を植えていて、花の咲く時期も違い、その分長い間いろんな桜を見れます。
御衣黄桜の名前の由来は、花の色が昔の高貴な人の衣装の萌黄色(もえぎいろ)に近いためこの名前が付いたと言われています。
苔庭を造っています。
苔は私たちに癒しを感じさせてくれます。苔を見て癒しを感じるのは日本人だけだそうです。しかし京都の寺院や屋久島には苔を見るために多くの外国人が来日しています。
苔の魅力は世界でも認められ、今後地球規模の環境問題にも役立つでしょう。
苔は一般の植物と同じで光合成をして成長します。一般の植物と違うことは、一般の植物は根から水や養分を吸収しますが、苔の根は苔を支えているだけで、苔は葉や仮根という茎にある綿毛状の器官から水や養分を吸収しています。従いまして、苔の生育にはその場所の湿度(夜霧も含め)がポイントです。
苔は肥料も不要で、苔が地面をおおうと雑草も生えません。芝生より管理は簡単かもしれません。
当園の石塔や灯篭は、原良にあった花岡屋敷からご縁があり移設させていただいた由緒あるものです。
芝桜が満開です。
当園の芝桜は6品種植えています。その品種ごとに、赤色、濃い桃色、桃色、白色、青色、白色にピンクの縞模様とそれぞれ花の色は違います。品種によって花の咲く時期の違いや、植えた時期が違うことから、すでに咲き終わったエリア、今が満開のエリア、これから咲き出すエリアがありますが、総じて判断すると今が満開です。花は4月中旬まで楽しめます。
今世間では、新型コロナ感染を防ぐために、3つの密(密閉、密集、密接)を避けることが大事といわれています。広大な当園ですので密接(近距離での会話)だけ気を付けて、ドライブがてらに芝桜を見に来られませんか。
花木の女王 シャクナゲ
「高嶺の花」とは、きれいな花を手に入れたいが、高い嶺に咲いていて入手できないことから、簡単に手に入らない様子のことですが、この「高嶺の花」はシャクナゲから来ていると言われています。
シャクナゲの価格は、一昔前まで「高値の花」でしたが、今では品種改良も進み手の届く価格になりました。
シャクナゲは半日陰を好むようですが、当園のシャクナゲは半日陰より1日中日が当たる場所に植えられた木の方が大きく花付もいいみたいです。
シャクナゲの花は貴賓があり、花木の女王と呼ばれる理由が分かります。
当園のシャクナゲはもうすぐ満開になり、4月末まで楽しめます。